Plan75の感想🐣
75歳以上の高齢者に対して、安楽死の権利を付与するPLAN75。
現代の姥捨山とも言えるし、身体に著しい障害が生じた場合、無理して生きる必要がない希望とも言える。
私はそこまでネガティブな印象ではありませんでした。
姥捨山と書きましたが、実際は姥捨山ではありません。
姥捨山は、健康状態や本人の意志より、他人の都合で決定するものです。
PLAN75は自分で申請、カウンセリング、多少の金銭的援助による遊楽期間が設定されています。
さらに、申請後でも嫌になったら撤回できるシステム。
他人主導の姥捨山と異なり、自主的なPLAN75は魅力があります。
あくまで、そういう制度ができた、権利がある。それだけの話しなのですから。
さて、本題に戻ります。
映画として面白いか？と言われれば、私はおもしろくありませんでした。
全体的に湿っぽく、テンポも悪い。
テーマは非常に良いのですが、やや見るのが苦痛です。
最後も、・・・うーん。って終わり方です。
日本映画あるあるですね。
作中、印象に残ったセリフがあります。
周囲の老人がいうのです。
「長生きしたいみたいで肩身が狭い」
なるほど。
安楽死という選択肢、社会的役割の減少、健康の減退。
日本では、「長寿＝恥」につながるのも納得だ。
そのセリフがやたらと頭に残る映画でした。
