老兵は死なず、ただ去るのみ。 🐣
現状の日本を憂う言葉として、様々な書籍やブログで取り上げられている言葉である。
では、なぜ去らないのか？
アナウンサーや有名人が話すのを聞くと、私はまだやりたいことがあるから 死ぬまでに叶えたい。まだやり残していることがある という旨の話をよく聞く。
ここで一つ疑問が起きる。
ある程度権力を持った高齢者の叶えたいこと。
これは本当に現代の日本に必要とされているものだろうか。
基本的に高齢者の言う ”これからやりたいこと” というのは、現代の日本では必要とされていないものが多い。
なぜなら、そのやりたいこと というのは、高齢者がある程度 若い時に思い描いていた夢であり、
それから 何十年も経った現代において、その描いていた未来が必要とされていないことが多いからだ。
無論すべてがすべて・・というわけではないが、個人的にはそう感じることが多い。
それに気づいておらず、自分の願いを叶えたいから 私は現場から去らない、というのは いささか問題である。
たとえどのような夢であろうと、一人で達成できることは少ない。
権力を持つ高齢者であれば、自分だけで完結する目標ではないだろう。
そうなると、貴重な若者のマンパワーを無駄に消費してしまうことになりかねない。
高齢者が勇退する社会・・勇退できる社会・・は必須なのだと思う。
